2013年08月30日
雲ノ平、水晶岳~ワリモ岳~鷲羽岳、三俣蓮華岳 1/2

8月15日(木)~17日(土)に日本最後の秘境とよばれている「雲ノ平」をめざして歩いてきました
どのようなルートで辿り着くか一ヶ月ほど地図とにらめっこして考え続けた結果、
今回の山行きの計画をつくりました
【計画】
14日 仕事が終わったら 京都→サンダーバード→富山 駅前で素泊まり
15日 富山駅前→直行バス→折立登山口
折立登山口→太郎小屋→薬師沢小屋(泊)
16日 薬師沢小屋→雲ノ平→三俣山荘→双六小屋(泊)
17日 (元気だったら)双六小屋→西鎌経由→槍ヶ岳→新穂高(下山)
(元気でなかったら)双六小屋→小池新道→新穂高(下山)
+予備日1日
てな感じの計画です。でも今回は一人なので脱線する可能性大です・・・
とりあえずこんな感じという計画です!
お盆休みで、折立、新穂高、上高地等はまず駐車場が満杯なのが想像できます
3日間路駐するのも・・・で今回はソロでもあるので公共交通機関を利用することにしました
予定通り14日夜、富山へ移動、15日朝5:00発のバスに乗り
7:00に折立に着きました。トンネルの手前から路駐の嵐です。バスでよかった~
バスから降り準備運動をちょっとして7:20登山口出発です

さすがお盆です。何組かの団体さんが前を歩いておられ大渋滞中です・・・
まー最初は抑え気味で丁度いいので焦らず団体の後ろに付いて歩きます
折立の登山道は最初が急坂です。10分も歩けば汗がタラタラ流れ出てきます・・・
前を歩いておられた団体さんが次々と休憩をとられます・・・気が付けば前に誰もいません
F1の予選のクリアラップ状態です・・・今でしょう!行くしかないでしょう!
いいペースで登れます。「アラレちゃん」看板を45分で通過!

当然「アラレちゃん」看板前は「キィーン」と口ずさみながら両手を広げ通過です!!
登りはじめて1時間20分で三角点です。少しペースダウンしましたがまあまあのタイムです


ここで小休止し、これからの歩きに備えます
ここから太郎までは展望のよい登山道です。道もよく整備されています・・・





振り返ると有峰湖もきれいに見えます。いい天気です・・・よすぎます!
展望がよい=日影がない で2000ⅿまで登っても暑いです・・・熱過ぎる!
暑さにやられました・・・!

三角点以降はペースも上がらず。立休みを繰り返しなんとか太郎小屋へ11時ちょうどに到着です

歩きはじめて3時間40分でした・・・目標の4時間切りはできたので、まぁ~よしとしますか?!
けっこうバテバテで太郎小屋に着いてまず目に飛び込んできたのはこの「生ビール」でしたが、

ガマン、ガマンと言い聞かせ昼飯の準備をします。お昼はアルファー米の焼飯です
お湯を沸かし注いで15分待つだけです・・・この15分待ちが・・・
「生、一杯」と口が勝手に注文してしまいました!

うまーい!一気に飲み干しました!!
まーここから薬師沢小屋までは下るだけだし・・・
ゆっくりと45分ほど昼飯休憩し11時45分太郎小屋前を出発です
すぐのところに分岐があります。右に行けば黒部五郎岳方面、ダイヤモンドトレイルです

いつかは歩いてみたい道です。今回は左を進みます・・・
太郎小屋からしばらくは整備された木道を歩きます

そこから谷底へ急降下です。すれ違う方々は皆さん辛そうでした・・・
沢の流れの音が大きくなると、最初の徒渉点です。立派な橋が架かっています・・・

薬師沢小屋まで計3箇所の徒渉があり、増水時は橋が流されたりするらしいですが

今回はちょろちょろの水しか流れていませんのでノープロブレムです

でも最後の徒渉点の橋は川面よりかなりの高さがありますが、鉄製の橋組がすこしひん曲がっています
増水時を想像するとゾッとします
太郎からは下りだけと思い込んでいましたが、けっこうアップダウンがあります
こんなハシゴを登ったり・・・太郎でのビールをちょっと反省?

しかしながら道はよく整備されています。半分以上は木道でとても歩きやすいです
ところどころに木製のベンチとテーブルがあります・・・


カベッケ原という河童がすんでそうな熊笹原を通過するともうすぐ薬師沢小屋です
登山道が下りになり左右から沢の音が聞こえてくると薬師沢小屋の赤い屋根が現れます


到着です。1時45分です、太郎からちょうど2時間です。ビールを我慢していればもう少し早く歩けたかも?
で、とりあえず到着の一本です・・・これまたうまーい!

飲み終わってから気づいたのですが、こんな文言が・・・でも無理言って晩ご飯の時にもう一本頂きました

小屋で受付をしている時、なんか目まい?なんか頭がフラフラするような・・・
原因はこれでした。小屋が傾いています、なんか平行感覚がおかしくなってしまいます・・・

寝床は2階です。こんな粋な案内が「最後の急登・・・」

階段にはフィックスロープが!

今日は一人一枚の布団で寝られるそうです

お盆なので混み込みかなと思っていましたが、あーよかった!
17時の夕食までゆっくりくつろぎ、まわりの方々と情報交換や面白すぎる山の武勇伝
などのお話しを聞かせてもらい楽しいひと時を過ごしました
夕方から雨が降ったり止んだりで夜中はけっこう降っていました・・・
夕食は、豚の角煮がメインでサラダや味噌汁など手作り感たっぷりの美味しい食事でした
あまりに腹が減っていて写真を撮り忘れました・・・カメラはポケットに入っていましたが
気づいた時にはすでに完食していました(涙)
食事が終わると明日の朝食の弁当を受け取り、後は寝るだけです。山小屋の夜は早いです
20時ごろには皆さん寝られていました・・・
・・・その代り朝は早いです。3時頃にはゴソゴソとあたりから音が聞こえてきます
私も4時前には起きて静かに出発準備です。一階に降り、登山靴を履き、さー出発と思った瞬間、
想定外の出来事が・・・ヘッデンの明かりが急にショボショボの明かりに・・・
そうです電池切れかけです・・・外はまだ真っ暗でヘッデンなしの行動は危険です
うーん電池を交換しておけば・・・「後悔先に立たず!」しょうがないので明るくなるのを待ちます
しかしここは黒部奥の廊下の谷底です。雨は上がっていましたが日の出時間を過ぎてもなかなか明るくなりません・・・
4時50分なんとか視界がきく明るさになってきたので出発です
小屋の朝食が5時からなので小屋で朝食を食べて出られる方から思ったほどアドバンテージを稼ぐことはできませんでした

薬師沢小屋ともお別れです。写真は明るく映っていますが本当はもっとまっ暗です
ここから雲ノ平までは標識通り「直登」です・・・道も今までとは全く異なり、

ゴロゴロの苔付大石と木の根っこのミックスです


昨晩の雨で非常に滑ります。アニメの主人公のように何度かスリップし足元だけがクルクルと回っていました
一人で笑うしかありません(笑)
何度か道を間違ったかと思う時もありましたが、登り始めて1時間ほどで本日の初の対向者と出会いました
向こうも道を間違っているのでは?と不安だったらしいです。「この下りはもう終わりますか?」
と尋ねられましたが、こちらは既に一時間以上登っていますと答えると「エッ~!まだこの下り続くの・・・」
と幻滅されてました。このコンデションでの登りも辛いですが、下りもそうとう辛そうです
なんせ足元はツルツルなんで・・・
一歩一歩登っていくと6時40分に木道にでられました。あーこの登りは今回3日間中一番辛かったです

この木道の端を見た瞬間、体中の力が抜けました・・・
木道も昨夜の雨で濡れており、よく滑ります。昨日とは違い木道も慎重に歩きます
ここは黒部の最深部です、こんな所で捻挫でもしたら、それは限りなく遭難したことになってしまいます
ヘリでの下山は避けたいです・・・
しばらく歩くと一気に視界が開けます


雲ノ平はどこの登山口からアプローチしても2日はかかります
かつ最後の最後まで急登や熊笹の道を歩き、一気に視界が開けるという演出が辿り着いた者にとって
非常に印象的な場所であると感じさせるのでしょう!
朝ご飯のちまき弁当はアラスカ庭園で食べましたが、それはそれは素晴らし景色です


聞こえる音はウグイスの鳴き声だけです。360度銘山に囲われたお花畑の高原です・・・
この世のものか?と疑うほどです。うわさ通り脳みそがとろけそうになりました・・・

きてよかった~!!
今回の山行きの計画をつくりました
【計画】
14日 仕事が終わったら 京都→サンダーバード→富山 駅前で素泊まり
15日 富山駅前→直行バス→折立登山口
折立登山口→太郎小屋→薬師沢小屋(泊)
16日 薬師沢小屋→雲ノ平→三俣山荘→双六小屋(泊)
17日 (元気だったら)双六小屋→西鎌経由→槍ヶ岳→新穂高(下山)
(元気でなかったら)双六小屋→小池新道→新穂高(下山)
+予備日1日
てな感じの計画です。でも今回は一人なので脱線する可能性大です・・・
とりあえずこんな感じという計画です!
お盆休みで、折立、新穂高、上高地等はまず駐車場が満杯なのが想像できます
3日間路駐するのも・・・で今回はソロでもあるので公共交通機関を利用することにしました
予定通り14日夜、富山へ移動、15日朝5:00発のバスに乗り
7:00に折立に着きました。トンネルの手前から路駐の嵐です。バスでよかった~
バスから降り準備運動をちょっとして7:20登山口出発です

さすがお盆です。何組かの団体さんが前を歩いておられ大渋滞中です・・・
まー最初は抑え気味で丁度いいので焦らず団体の後ろに付いて歩きます
折立の登山道は最初が急坂です。10分も歩けば汗がタラタラ流れ出てきます・・・
前を歩いておられた団体さんが次々と休憩をとられます・・・気が付けば前に誰もいません
F1の予選のクリアラップ状態です・・・今でしょう!行くしかないでしょう!
いいペースで登れます。「アラレちゃん」看板を45分で通過!

当然「アラレちゃん」看板前は「キィーン」と口ずさみながら両手を広げ通過です!!
登りはじめて1時間20分で三角点です。少しペースダウンしましたがまあまあのタイムです


ここで小休止し、これからの歩きに備えます
ここから太郎までは展望のよい登山道です。道もよく整備されています・・・





振り返ると有峰湖もきれいに見えます。いい天気です・・・よすぎます!
展望がよい=日影がない で2000ⅿまで登っても暑いです・・・熱過ぎる!
暑さにやられました・・・!

三角点以降はペースも上がらず。立休みを繰り返しなんとか太郎小屋へ11時ちょうどに到着です

歩きはじめて3時間40分でした・・・目標の4時間切りはできたので、まぁ~よしとしますか?!
けっこうバテバテで太郎小屋に着いてまず目に飛び込んできたのはこの「生ビール」でしたが、

ガマン、ガマンと言い聞かせ昼飯の準備をします。お昼はアルファー米の焼飯です
お湯を沸かし注いで15分待つだけです・・・この15分待ちが・・・
「生、一杯」と口が勝手に注文してしまいました!

うまーい!一気に飲み干しました!!
まーここから薬師沢小屋までは下るだけだし・・・
ゆっくりと45分ほど昼飯休憩し11時45分太郎小屋前を出発です
すぐのところに分岐があります。右に行けば黒部五郎岳方面、ダイヤモンドトレイルです

いつかは歩いてみたい道です。今回は左を進みます・・・
太郎小屋からしばらくは整備された木道を歩きます

そこから谷底へ急降下です。すれ違う方々は皆さん辛そうでした・・・
沢の流れの音が大きくなると、最初の徒渉点です。立派な橋が架かっています・・・

薬師沢小屋まで計3箇所の徒渉があり、増水時は橋が流されたりするらしいですが

今回はちょろちょろの水しか流れていませんのでノープロブレムです

でも最後の徒渉点の橋は川面よりかなりの高さがありますが、鉄製の橋組がすこしひん曲がっています
増水時を想像するとゾッとします
太郎からは下りだけと思い込んでいましたが、けっこうアップダウンがあります
こんなハシゴを登ったり・・・太郎でのビールをちょっと反省?

しかしながら道はよく整備されています。半分以上は木道でとても歩きやすいです
ところどころに木製のベンチとテーブルがあります・・・


カベッケ原という河童がすんでそうな熊笹原を通過するともうすぐ薬師沢小屋です
登山道が下りになり左右から沢の音が聞こえてくると薬師沢小屋の赤い屋根が現れます


到着です。1時45分です、太郎からちょうど2時間です。ビールを我慢していればもう少し早く歩けたかも?
で、とりあえず到着の一本です・・・これまたうまーい!

飲み終わってから気づいたのですが、こんな文言が・・・でも無理言って晩ご飯の時にもう一本頂きました

小屋で受付をしている時、なんか目まい?なんか頭がフラフラするような・・・
原因はこれでした。小屋が傾いています、なんか平行感覚がおかしくなってしまいます・・・

寝床は2階です。こんな粋な案内が「最後の急登・・・」

階段にはフィックスロープが!

今日は一人一枚の布団で寝られるそうです

お盆なので混み込みかなと思っていましたが、あーよかった!
17時の夕食までゆっくりくつろぎ、まわりの方々と情報交換や面白すぎる山の武勇伝
などのお話しを聞かせてもらい楽しいひと時を過ごしました
夕方から雨が降ったり止んだりで夜中はけっこう降っていました・・・
夕食は、豚の角煮がメインでサラダや味噌汁など手作り感たっぷりの美味しい食事でした
あまりに腹が減っていて写真を撮り忘れました・・・カメラはポケットに入っていましたが
気づいた時にはすでに完食していました(涙)
食事が終わると明日の朝食の弁当を受け取り、後は寝るだけです。山小屋の夜は早いです
20時ごろには皆さん寝られていました・・・
・・・その代り朝は早いです。3時頃にはゴソゴソとあたりから音が聞こえてきます
私も4時前には起きて静かに出発準備です。一階に降り、登山靴を履き、さー出発と思った瞬間、
想定外の出来事が・・・ヘッデンの明かりが急にショボショボの明かりに・・・
そうです電池切れかけです・・・外はまだ真っ暗でヘッデンなしの行動は危険です
うーん電池を交換しておけば・・・「後悔先に立たず!」しょうがないので明るくなるのを待ちます
しかしここは黒部奥の廊下の谷底です。雨は上がっていましたが日の出時間を過ぎてもなかなか明るくなりません・・・
4時50分なんとか視界がきく明るさになってきたので出発です
小屋の朝食が5時からなので小屋で朝食を食べて出られる方から思ったほどアドバンテージを稼ぐことはできませんでした

薬師沢小屋ともお別れです。写真は明るく映っていますが本当はもっとまっ暗です
ここから雲ノ平までは標識通り「直登」です・・・道も今までとは全く異なり、

ゴロゴロの苔付大石と木の根っこのミックスです


昨晩の雨で非常に滑ります。アニメの主人公のように何度かスリップし足元だけがクルクルと回っていました
一人で笑うしかありません(笑)
何度か道を間違ったかと思う時もありましたが、登り始めて1時間ほどで本日の初の対向者と出会いました
向こうも道を間違っているのでは?と不安だったらしいです。「この下りはもう終わりますか?」
と尋ねられましたが、こちらは既に一時間以上登っていますと答えると「エッ~!まだこの下り続くの・・・」
と幻滅されてました。このコンデションでの登りも辛いですが、下りもそうとう辛そうです
なんせ足元はツルツルなんで・・・
一歩一歩登っていくと6時40分に木道にでられました。あーこの登りは今回3日間中一番辛かったです

この木道の端を見た瞬間、体中の力が抜けました・・・
木道も昨夜の雨で濡れており、よく滑ります。昨日とは違い木道も慎重に歩きます
ここは黒部の最深部です、こんな所で捻挫でもしたら、それは限りなく遭難したことになってしまいます
ヘリでの下山は避けたいです・・・
しばらく歩くと一気に視界が開けます


雲ノ平はどこの登山口からアプローチしても2日はかかります
かつ最後の最後まで急登や熊笹の道を歩き、一気に視界が開けるという演出が辿り着いた者にとって
非常に印象的な場所であると感じさせるのでしょう!
朝ご飯のちまき弁当はアラスカ庭園で食べましたが、それはそれは素晴らし景色です


聞こえる音はウグイスの鳴き声だけです。360度銘山に囲われたお花畑の高原です・・・
この世のものか?と疑うほどです。うわさ通り脳みそがとろけそうになりました・・・

きてよかった~!!
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