2012年08月19日
2012年夏 おねーちゃんの挑戦記 富士山編
7月12日から14日に富士山に登ってきました。
7月12日夕刻、仕事をとっとと終わらせ児童館へ長女を迎えに行き新幹線に飛び乗りました。
挑戦への経緯…
長女が昨年の夏頃より富士山という言葉をよく使うようになり登ってみたいと言いだしました。パパは本格的な山登りなどしたことなく近所の愛宕さんで「火迺要慎」のお札をいただきに登る程度の経験で困惑するが、愛する娘の希望を叶えるためまず愛宕山をはじめ比叡山、比良山と時間を見つけては近所の山を登りました。山登りをはじめてしばらくすると娘のためといいつつ自分がどんどん山登りにはまってしまい娘のためというよりパパが富士山へ登りたい気持ちが高まってきました。今年は長女が小学一年生になり、どうせなら一年生で登頂させてやりたい気持ちとパパが登ってみたい気持ちが合わさって富士山登頂へのモチベーションがmaxとなり娘と二人で挑戦することにしました。6月には娘への最終試験とし伊吹山登山を決行し、登り下り合わせ8時間歩き通すことができ富士山登頂への可能性が膨らみました。結果はいかに・・・
21時過ぎに御殿場駅に到着、霧プラス雨、風で明日の本番に向け天気の不安増。
7月13日朝ホテルの窓からは富士山が全く見えず、雨は止んでいるが風が気になる…
とりあえず御殿場駅9:20発の須走口行きのバスへ乗り五合目を目指します

五合目到着、思ったより天気はマシな感じで雨雲は五合目より下にある感じ
しばらく高度順応のためお土産屋等をブラブラし娘がほしがった金剛杖の短いバージョンと日の丸の旗を購入し10時45分いよいよ出発する

樹林帯の中を気持ちよく登る

新六合目長田山荘へ12時30分頃順調に到着。ここで昼食、コンビニで買ったおにぎりと500円のカップヌードルで充電。13時頃出発

樹林帯から徐々に富士山らしい岩肌が目立ちはじめる。途中視界が開け富士山が顔を出し
テンションUP!

本六合目瀬戸館へ到着、またまたおにぎりで充電!充電しすぎ?

ここからは本格的な岩場の登りとなる。娘に疲れがみられるがなんとか15時45分に七合目大陽館へ到着。予定より一時間遅れ

おねーちゃんは寒さと疲労でフラフラ状態。
次の山小屋が今夜の宿泊予定の見晴館。
疲労困憊の娘に対してパパは鬼となり「はやく小屋に着かなければ晩ご飯のカレーがなくなるらしいよ」と訳がわからないハッパをかけるとフラフラのはずのおねーちゃんがすごいペースで登りパパがついて行けない状態に…3000mを超えるとさすがに苦しい。おねーちゃんの食の執念はすごく大陽館から見晴館の間を30分で歩ききるという親の知らない身体能力を見せ付けられうれしいやら恐ろしいやら。
見晴館へ到着しほっとするおねーちゃん

間に合ってよかったね!カレーライス残ってたよ!

明日の予定は頂上でのご来光は目指さず、小屋の前でご来光を拝み頂上へ向かう予定
夜中トイレへ行くため小屋の外へ出てみると暴風雨になっており、山小屋の壁沿いには風をよけ休憩するためにうずくまる人やドボドボに濡れたまま登山道で横になっている人などで溢れており、中には小学生位の息子の体を摩りながらうずくまって朝を待っている父親の姿など外は地獄絵巻となっていた。ご来光時間近くには天候は若干回復し風は強いがもしかしたら雲の間からご来光が拝めるかもと期待したが・・・残念ながら拝めず

5時頃から朝食タイムとなったがその間天候が悪化し強風プラス雨となってくる。
我々が朝食を食べてる間に数グループが頂上を目指し出発して行くがほとんどのグループが引き返してくる。話によると風が強すぎ転倒や転落のリスクが高く危険と感じて引き返したとのことで、食事中パパの頭の中ではなんとかこの上の八合目の山小屋まで登りそこで天候を見極めようとたくらんでいたが、引き返してくる方の言葉や姿(どぼどぼに濡れたゾンビ←失礼)を見て勇気ある決断をしました「涙の下山を決定」くやしーが小一の娘をつれこれ以上進むことはできないと判断しました。

風雨が少しおさまった7時頃に見晴館を出発、下山道を進みます。しかしながら風が強くさらに時々突風も伴うという厳しい天候のなかパパ娘とも半泣きになりながら下りていきました。また今シーズンは残雪と雨続きの影響で須走登山道の魅力の一つである砂走りの下山道が整備できておらず大陽館より下は登ってきた岩場の道を下らないといけないと「泣きっ面に蜂」という状況になり半泣きから本泣きになりそうになりながら下っていきました。

神様登場?!
七合目よりしばらく下ると少しづつ樹木が出てきて風が弱まってきました。
その時でした。突然、すれ違った方から半泣きの娘にアイスキャンデーを頂き娘のテンションは急回復いたしまいた。アイスの箱を持っておられどこで購入されたか尋ねましたが御殿場駅前のコンビニでという返事しか聞くことができませんでした。未だになぜ五合目から2時間以上かかる場所にアイスがあったのか不思議です。ほんとうに神様かも・・・

なんとか12時前に五合目へ下山できバスにのり御殿場駅へ向かい、御殿場駅から電車で京都へ帰りました。一年前から計画した富士山登山が残念な結果となりました。パパとしては近いうちにリベンジしたく考えていますが残念ながらおねーちゃんはしばらく富士山へは行きたくないと言っています。よっぽどしんどくて辛かったようです。親として少し反省しております。でもしばらく時間が経てばまた富士山への気持ちが復活してくれることを願っています。
(2012年夏 富士山①挑戦記おしまい)
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